水面下に潜んでいた夜光虫が遂に煌々と輝きを解き放つ。
10月に結成1周年を迎えたNOCTILUCA。
着実に力を蓄え9月30日に行われたX-TREME VREAKでの投票でトップを掴み見事ページを奪取。
今回レコーディング直後の彼等に直撃。
Newシングル『ROOTS』の全容をメンバーの言葉から紐解いていく。
Ba.舞彩 Vo.弥生 Gt.SYUTO
――10月19日で1周年を迎えたけど、振り返ってみてどうだった?
弥生:俺的には0と1は違うし、やらない事には何も始まらないと思って「とりあえずやろう!」で始めて。
スタートダッシュを決めた感じではなかったので、助走のためのこの1年でした。やっと走り出せる感覚がありますね。
舞彩:勢いで活動を始めて、色々学んで経験値を稼いだ1年でした。
自分の中では「まだ1年か」ってくらい濃密で。制作物はあまり出せていないんですけど精神的な部分で凄く色々あったなと。
SYUTO:NOCTILUCAが始まる少し前に仙台で活動をし始めたのでやっとやり方、ステージング、曲作りも感覚が掴めてきたと思います。
――ここ最近ライブでも自信が漲っているよね。
舞彩:以前の経験を生かして、2人の能力を引き出しつつ良い感じにまとまってきました。
弥生:3人共違った個性を出せていると思います。
SYUTO:俺以外の2人はステージだと化けるなと思って横から見ているんですね。
自分はギターで表現しつつ、演奏が疎かにならないようなステージングを今、模索しています。
舞彩:筋トレみたいに限界を越えた先にまた限界があるからやれば出来るようになるよ(笑)
弥生:俺がライブの時に大事にしているのは、必死さというかライブ感。命を削っている感じ。俺は演奏…疎かにしているかも(笑)
あと第4のメンバーのMacがよくトラブルを起こしますね(笑)
――毎回何かしらやらかすよね(笑)
舞彩:1年経って最後の曲まで何も起こさない成長は見せたね(笑)
弥生:ドジっ子ですね(笑)ドジっ子バンドです(笑)
――では、2ndシングルの『ROOTS』について掘り下げたいんだけど、リード曲の「Roots」はSYUTOの作詞作曲だよね。
SYUTO:はい。まず「Roots」の歌詞はこの世界に永遠は無く全て有限で、輪廻転生を繰り返して世界は成立している。
だけど、振り返った時に良い人生だったと思えるように限りある期限を生きていこうって事を書いています。
曲はセクションを人生に置き換えて、平行線では無く色んな出来事があることを表すように作りました。
上手くセクションごとにクロスフェードして曲中で人の一生を表現しています。
ドラムではA、Bでは手数を多めに、サビでは極力減らして歌詞を伝えやすくするアレンジにしたんですよね。
――「Roots」はリアレンジして化けたよね。
SYUTO:はい、結構…好きですねこの曲(笑)
――イントロのハモリがいいよね。
SYUTO:あれはシンセとギター2本重ねていて、最初と最後に入れて畳み掛けて終わるみたいな。
レコーディング中に閃いて、思いつきで入れてみたらハマったって感じです(笑)
――未発表の新曲「GERBER」は?
舞彩:ウチが詩も曲も書きました。
リリースに当たって「Roots」はSYUTO君、「INFIGHT」は弥生君のルーツみたいな曲があってウチだけ無いのはどうなの?って話になって、急遽自分のルーツの曲を書いたんです。
色んな意味を重ねた拗らせた孤独の歌なんですけど、敢えてそれを世に出して誰かが聴いて好いてくれる事で孤独が昇華されるっていうネチっこい曲です(笑)
けど、孤独っていうか、馴れ合わないのは唯一無二の個性でもあるので。
でも、唯一無二になっても好いてもらいたいって構ってちゃんな曲なんですけど(笑)
これを聴いて誰かが好いてくれたら、それだけでウチの存在もこの曲も報われますね。
――曲調はどんな感じなの?
舞彩:まだ聞いていないから分からないですよね(笑)
激しめと思いきや歌モノというか…わりとウチの好きなのを混ぜた感じでライブでも楽しめると思います。
前にやっていた声出し曲が無くなっちゃったので、みんなの声を聞きたいと思って作りました。
詞も曲もウチなので、流れもそうですけど本や映画を見ているかの様な1つの世界観を作って、全てに自分らしさと意味を込めました。
まぁ、面倒くさい曲なんですけど(笑)
――次は「INFIGHT」を。
弥生:「INFIGHT」は自分の根底にあるものを出せたらと思って詩を書いたんですよ。
刺激的なテイストになってしまうんですけど、中途半端な奴らには負けたくないところがあって書いた詩ですね。
「誰に何を言われても自分の信念を突き通す、生き方を貫く」って意味合いを込めた歌詞です。
これに関してはリアルなんですよとか言うと問題あるんですけど(笑)
そこを崩すと俺が俺じゃなくなるところもあるんで、リアルかどうかはご想像にお任せします(笑)
歌詞にある通り自分の生き方に関して、「自分の事は自分が一番分かっている。だからこそ好きに生きていく」って事を伝えたくて書きました。
あとはどうしても変えられないんですけど、環境や培った人生観が大きく表れているのかなと思います。
90年代の不良文化の名残りみたいなあの尖った感じ、マインドを大事にしたいと思った結果が色濃く表れていると思います。
今、ヴィジュアル系でガチガチにストリートっていうか不良文化が色濃く表れてる人っていないじゃないですか。
俺はトゥルーなヴィジュアル系のマインドを継承したいです。
SYUTO:曲に関しては作りながら完全にライブ想定で考えて、ソロ回しの曲も欲しかったので、1サビ終わりにいれました。
本当はドラムソロもあったんですけど…いないんで(笑)自分がソロを被せました(笑)
――将来的にはドラムソロになる可能性もあるんだね?(笑)
そうですね!合間にドラムソロが入る予定です(笑)
全員:(爆笑)
SYUTO:最近みんな良い感じで流れが掴めてきて、作って良かったなって思います。
――「INFIGHT」ライブ映えするもんね。
SYUTO:「INFIGHT」人気ですね!弥生のフレーズを真似して言っているお客さんもいますし。
舞彩:幕開け?(笑)
SYUTO:そうそう(笑)自分では割とノリがシンプルでキャッチーでもあるのかなと思っています。
――じゃあ、今後の展開を聞かせてもらえる?
舞彩:『ROOTS』を出して、次の音源も早めに出せると思います。「miu-mieux-」も「Murder」もあるし。
弥生:仙台は当然ホームなんでやり続けます。それと全国的にアウェイに闘いに行きたいですね!
舞彩:音源もそうだし、活動範囲も拡げていきます。
SYUTO:ひたすら多くの人に知ってもらえる様に活動に励みたいです!
舞彩:ワンマンも意識しつつ、曲を作ってライブをするのがバンドマンの仕事なので。
そこを突き詰めて、曲もライブもカッコよくすることしか考えていないです。
弥生:来年は主催も考えています。
今までやれていなかった理由はやるべき事をやらないと他の地方から強いバンドを呼べない。実力をつけてから主催をやりたいと思っていて。
だからこの1年やれなかったので、これから手を打ちます。
同じメンツでいつもライブをしていても何も仙台は変わらないので。
舞彩:バンド力の強化に励みます。
SYUTO:2人がほとんど言っちゃったよ(笑)
――最後に『ROOTS』の発売日は?
舞彩:今冬発売予定、震えて待てって感じですね。寒いから(笑)
SYUTO:待ちきれない人は是非ライブで。待っています。
弥生:発売された後にこのインタビューを読み返してみると、また色々と感じられると思います。
俺たちの生き様を感じにライブに来てください!
9月30日X-TREME VREAK 「NOCTILUCA」ライブPV
https://www.youtube.com/watch?v=ORA819Hix-s
◆Discography
2nd Single『ROOTS』【2020.01.31 RELEASE】
1.Roots
2.GERBER
3.INFIGHT
1st Single 『INSANITY』【Now on sale】
1.INSANITY
2.Apple polisher
Official Twitter
https://twitter.com/NOCTILUCAsendai
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