REPORT

  • 2020.2.16

    2019.12.16【ex-Visual Shock】

    君から貰った感情 「好き」とか「ありがとう」以上の強さ

    そして、明日を“生きていこう” 涙したあの日を忘れないまま

     

     

    2019年12月31日を以て、ライブハウス「HooK SENDAI」(以下HooK)が16年半の歴史に幕を下ろした。

    初代店長である寺島昇氏が命名し、2003年5月のオープンから6年弱、通算100回を数えたHooK主催のヴィジュアル系イベントのタイトルが「VISUAL SHOCK」だった。

    そのイベントで育ったバンドマンたちがHooKの閉店に際して再集結したのが今回のイベント「ex-Visual Shock」である。

     

    イベントの幕を切って落としたのはMiD DERACINE。

    Vo.hibari(LIQUID)、Gt.レム(LIQUID)、Ba.いつき、Dr.和春(REIGN)のオリジナルメンバーで2年10ヶ月ぶり3度目の復活。

     

    L to R 和春 / レム / いつき / hibari

     

    ステージの幕が外されるとそこには照明に照らされた楽器隊3人だけが立っていた。

    そのままインスト曲「LULLABY FOR THE IMPURITIES IN BEAUTIFUL WORLD.」が始まった。

    曲が終わりに差しかかるとhibariがゆっくりとステージへ現れ2曲目がスタート。

    邦題は「暗い日曜日」、欧米では自殺の聖歌として有名な「SOMBRE DIMANCHE」。

    なんともMiD DERACINEらしいスタートだ。

    続く「IF I CAN’T BE YOURS」、「カナリア」ではジャジーな音と青、赤の光に照らされ、妖艶な世界観を展開。

    「slept of paradox」はいつき、和春のリズム隊が重厚なリズムを構築し、ノリを作っていく。

    そこにレムのギターとhibariのメロディーが重なり、紅蓮の炎のように熱い四重奏へと昇華していった。

    レムの軽快なリフから始まったのは「JUDAS」、hibariが声を求めるとオーディエンスも声と拳で応える。

    「PERSONA」では和春のバスドラに合わせてハンドクラップが起き、フロアの熱量も上がり始める。

    その熱を冷ますことなく「the coma」へ。レムがお立ち台に上り煽ったり、いつきにキスをしたりとステージ上の熱も最高潮!

    ラストは「LAST WISH」の美しい旋律を響かせてステージを後にした。

     

     

    2番手は仙台のライブではHooKを主戦場としていた盛岡の重鎮ORTH†ëЯGE。(以下オルテ)

    まさかのオルテ復活の報はファンは勿論、一部関係者の間でも異常な盛り上がりをみせた。

    Vo.楓、Ba.薫、Gt.YUKI、Gt.RIONにサポートドラムを迎えてのライブ。

    2012年5月26日盛岡ChangeWAVEでの解散ワンマン「THE END OF RIOT」時のラインナップで7年半の沈黙を破った。

     

    L to R YUKI /MakotO / 楓 / 薫 / RION

     

    楓の「飛ばしていくぞ!」の煽りから「煉獄」でライブはスタート。

    待ってましたとばかりにヘッドバンキングの嵐が巻き起こる!

    2曲目は「-000-」。解散後も仙台は勿論、なぜか東京のセッションでも演奏された人気曲。

    Aメロのラップはセッションで数多のヴォーカルが挑み跳ね返された高い壁だったが本家は当たり前に歌いこなす!

    間奏のメンバーコール部分はオルテ→HooK→オルテで呼ばせていた。

    「俺たちが!ORTH†ëЯGEだ!」の煽りも当時と変わらず。

    MCでは楓が歌い方を思い出す為、ひたすら個人練習をしていたことや5日前に風邪をひいたことを暴露。

    薫は「はい!今日会社を休んでここに来たみんな、自分に拍手!」と当時と変わらず流暢な喋りで場を盛り上げる。

    MC明けは「E:LuzA」、「爪刻」。激しくも切ない歌モノ2曲を立て続けに披露。

    YUKI、RIONのツインギターがリフで扇動すると、それに呼応し振り絞るように歌いあげる楓。

    5曲目の「Red Eye」では声に加え、拳が次々に上がりだした!

    それに満足することなく薫がお立ち台に上り、さらに煽っていく!

    急遽のMCを挟んでラスト、「時は来た」。「【VICE】」で残り時間いっぱいにひたすら煽り、暴れ倒した!

    サビの煽り部分「I get inspired!!(so pain)」はフロアのみならず、楽屋でも大盛り上がりだったことだろう。

    最後にMCでの薫の一言を紹介し、締め括りたい。

    「ORTH†ëЯGEは体育。」

     

     

    3番手は2007年12月17日にHooKで解散無料ワンマン「the Addicted Dark[er]」を行ったTHE RUDIE SATAN PARK。

    オリジナルメンバーはVo.空耶、Gt.Kouta Ba.Fumiya Dr.akiの4人編成。

    今回はFumiyaに代わり、直系の後輩の裕(ex.SILENT LINE)をサポートに迎え、2008年11年ぶり2度目の復活。

     

    L to R Kouta / 空耶 / aki / 裕

     

    僅か1年弱と短い活動期間ながら、当時のシーンに一大旋風を巻き起こした時代の寵児たちは、今回も一筋縄ではいかない。

    アレンジ・歌詞を一部変更し再録した配信音源『アフターダーク』を引っ提げての復活という離れ業をやってのけた。

    1曲目は代表曲の「UNDER THE SUN」。出音の一発で各々が歩んできたキャリアを感じさせつつも、アレンジや音の作り、歌唱法も余分なものを削ぎ落としたソリッドなものへと進化していた。

    2曲目はまさかの「the Oblivion’s Red Butterfly」!待っていましたとばかりに拳が上がる!

    裕の言葉を拝借すると、「当時の後輩バンドマンが憧れ狂った名曲中の名曲」。

    シーン全体に羨望と脅威を与えていた片鱗をこの曲でまざまざと見せつけた。

    言葉少なにMCをした後、空耶のシャウトが空気を切り裂き始まった「THE DYING SCREAMER」で激しく攻める。

    ルーディーのハードな部分が詰まったこの曲でフロアの盛り上がりは一気に加速していく。

    間髪入れずakiのドラムから始まったのは「Coldscenery」。イントロから変化し、円熟味がプラスされたニューアレンジ。

    2度目のMCで「the Oblivion’s Red Butterfly」のカラオケ配信が決まったことを告げたあと、Koutaのギターから始まったのは「From the end」。

    「終わる世界 叶わない祈りと重ねた想いが今も鮮やかで…」の歌詞がシチュエーションも相まって強烈に響く。

    解散間際に出来た新曲だった当時よりも説得力が桁違いだった。

    ラストは2度目の「UNDER THE SUN」で締め括り、令和版のTHE RUDIE SATAN PARKをHooKに刻みつけた。

     

     

    トリを務めるのは2年3か月振りの登場、セッション瞼の裏バンド(以下マブバン)。

    Vo.柳(ミスイ)、Gt.良乃(ex.C.P.U.)、Gt.レム(LIQUID)、Ba.たかふみ(ex.MoNoLith)、Dr.HAYATO(ex.MoNoLith)

     

    L to R たかふみ / 柳 / HAYATO / 良乃 / レム

     

    幕が落ちる前にピアノの音が鳴り響く。

    マブバンの初ライブはHooK(2015年7月5日 SPEED DISK PRESENTS 桜花乱舞/トリでの出演)だったが、

    その時の1曲目と全く同じ板付きでMoNoLithのバラード「ドレス」からスタート。

    5者5様にHooKでの様々な思い出、感情を音に乗せてオーディエンスへ届けていく。

    余韻を打ち破る様なHAYATOの激しいドラムから始まったのはMoNoLith解散ライブ以来初出しとなる「IN THE HURT」!

    柳の煽りを具現化するようにフロアはヘッドバンキングの海と化し、柳とたかふみのシャウトの掛け合いが更にその海原を荒れさせる。

    そのままレムが在籍していたbishopの「ガーベラ」へ。原曲は落ち着いた歌ものだがマブバンではアレンジを変え、声を出させ、上に飛ばせてノセる。

    MCの後、イントロで歓声が上がったのはC.P.U.の名曲「HERE.」。

    先程より高いジャンプを求めるように高く飛ぶ良乃、ギターソロでは万感の思いを乗せたいぶし銀のプレイで魅せる。

    間髪入れずに「口笛ダイアリー」。後期MoNoLithを支えたこの曲では無数のタオルが振り回される。

    サビで口ずさみながら笑顔で楽しそうに演奏するたかふみが印象的だった。

    「2曲やったらMCを入れようとHAYATOからの提案。」とのことでMCを挟むことに。

    ここでMoNoLithの「3月2日、桜色」、「白夜」、「Gravy Source」のカラオケ配信が決まったことが告げられると会場からは拍手と歓声が起こった。

    「全員で噛みついてこい!」の煽りから「コブラ」。今度はモッシュの波が激しいうねりを伴い、右へ左へと大きく揺れる。

    「さあ始めようか!」煽りのセクションに入ると、メンバーは毒を持つ牙を剥き出しにしてオーディエンスへ襲いかかり、フロアでは熱気が渦を巻く!

    そしてラストにはサプライズが待っていた。中期MoNoLithの代表曲ともいえる「the Worst-Seller NoveL[ist]」。

    これまでは全てHAYATO、たかふみ曲のみだったがマブバン初となるシューヘイ(ex.MoNoLith / Gt)曲がまさかの解禁!

    「俺たちとお前たちで過ごしたHooKでの思い出、絶対に忘れんなよ!!」と柳が叫び、ステージ、フロア一体となってHooKの最後に手向けの花を添えた。

    柳の最後の叫びがこのイベントの全てを物語っていた。

    「HooK SENDAI!どうもありがとう!」

     

     


    2019.12.16 HooK SENDAI

    ex-Visual Shock

    SET LIST

     

    MiD DERACINE

    1.LULLABY FOR THE IMPURITIES IN BEAUTIFUL WORLD.

    2.SOMBRE DIMANCHE

    3.IF I CAN’T BE YOURS

    4.カナリア

    5.slept of paradox

    6.JUDAS

    7.PERSONA

    8.the coma

    9.LAST WISH

     

    ORTH†ëЯGE

    1.煉獄

    2.-000-

    3.E:LuzA

    4.爪刻

    5.Red Eye

    6.【VICE】

     

    THE RUDIE SATAN PARK

    1.UNDER THE SUN

    2.the oblivions Red Butterfly

    3.THE DYING SCREAMER

    4.Coldscenery

    5.From the end

    6.UNDER THE SUN

     

    瞼の裏バンド

    1.ドレス

    2.IN THE HURT

    3.ガーベラ

    4.HERE.

    5.口笛ダイアリー

    6.コブラ

    7.the Worst-Seller NoveL[ist]

TOP

掲載されているすべてのコンテンツ(記事、画像、音声データ、映像データ等)の無断転載を禁じます。

© Copyright DayVreaK